今年も「やっとかめ文化祭」の季節がやってきました。あちこちで、面白そうな文化イベント、体験、街歩きなどあって、毎年楽しみにしています。
今日は、名古屋能楽堂へ能「土蜘蛛」を観に行きました。
能「土蜘蛛」
シテ (変更前)久田勘鷗 (変更後)梅若泰志
前シテ 法師、後シテ 土蜘蛛の精
頼光 梅若 紀長
胡蝶 梅若 紀佳
トモ 梅若 志長
ワキ 飯冨 雅介
ワキツレ 橋本 宰
ワキツレ 椙元 正樹
間 野村 信朗
笛 竹市 学
小鼓 船戸 昭弘
大鼓 河村裕一郎
太鼓 加藤 洋輝
後見 梅若 泰志
久田三津子
働キ 瀬戸 洋子
地謡 吉井 基晴
角 幸二郎
松山 幸親
本田 勲
吉沢 旭
伊藤 裕貴
狂言「仏師」
シテ/すっぱ 松田 高義
アド/田舎者 野村又三郎
後見 野村 信朗
昔から「土蜘蛛」を観たいと思いながら、なかなか観る機会が無かったのですが、ここ最近で続けて観る機会があり今日が3回目かな?しかし毎回、とても楽しめる、見ごたえある大好きな演目です。
シテの久田勘鷗さんが怪我のため変更となったことには驚きましたが(どうぞ、お大事に)。シュパーッと投げられる蜘蛛の糸に今回もワクワクしました。
今日の公演は「やっとかめ文化祭」の一つだからか、チケットがお安め(学生チケットはさらに)だからか、いつになく小学生、親子連れの方も多かったです。イヤホンガイドの貸し出しにいつもより、ずらりと行列になっていました。近くに座っていた子たちも、狂言に笑い、そして「土蜘蛛」の前場で、前シテの法師が源頼光に糸を投げると、グッと前のめりになったり舞台に注目していました。
先日、宝生流の土蜘蛛を観た際に解説で、宝生流は観世流より糸を投げる回数が少ないので投げるポイントをより考えて投げているという話があり、その上演もすごく面白かったのですが、確かに今回の土蜘蛛の方が、大盤振る舞い、シュパーシュパーと大いに投げていたように思います。床に積もった糸も、こんもり山になっていました。悪い精の攻撃ではありますけれど、舞台の上が映えて驚きをもって惹きつけられる演出だと思います、土蜘蛛って。
やっとかめ文化祭の黄色いのぼりの立った能楽堂。
観劇前の腹ごしらえに、「蓬左<hōsa>」へ。
海鮮丼ときしめん のハーフ&ハーフセット。
帰宅時に金山駅に出ていたお店で購入。ずんだ餅、大好きです。帰宅後のお茶菓子にしました。