写真:makana airi
地図を見る日光の王道観光スポットとして人気を誇る日光東照宮。その歴史は、1617年2代将軍秀忠公が家康公を祀る東照社として建てたのが始まりとされています。
石鳥居、青銅鳥居を超えて東照宮内のほぼ中央に位置する陽明門は、国宝にも登録されている随一のパワースポット!その壮麗な存在感に圧倒されることでしょう。
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地図を見る2017年に平成の大修理が行われたことで、黄金の輝きを取り戻した陽明門。その美しさは、一日中見ていても飽きないことから別名「日暮の門」とも呼ばれています。他にも、陽明門と本殿を直線でつないだ先に北極星が見えることから、別名を「北辰門」とも呼びます。
陽明門の頂上からは、黄金色に輝く「鬼瓦」が門の下を睨みつけるように覗いていますが、これは邪悪な者が門の中に侵入しないか見守っている証です。なんだかかわいらしくも見えますよね。
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地図を見る正面の中央に位置するのが白い木に彫られた「目貫きの龍と龍馬」。爪とひげが黄金色に輝き、龍が宙を待っている様子が彫刻されていますが、その両側には名前の通り目が貫かれていない(彫られていない)龍や、馬の蹄のような足をした龍馬がこちらを向いています。ちなみに龍馬の彫刻が見られるのは日光東照宮の中で陽明門だけなんですよ。
龍の目が貫かれていないのは、彫刻が完成したら龍が遥か彼方に飛んで行ってしまうという「画竜点睛」という故事より、それを防ぐためにわざと未完成にしていると言われています。
写真:makana airi
地図を見る「目貫きの龍と龍馬」のすぐ下には、中国の子供たちが遊んでいる様子が彫られた20もの彫刻「唐子遊び」が並んでいますが、これは子供たちがのびのびと遊ぶことのできる平和な世の中への願いが込められています。
「唐子遊び」の彫刻にはそれぞれ意味があります。例えば孟子の母が、わが子の教育環境に悪い影響が及ぶのを避けるために墓地のそばから市場のそばへ、さらに学校のそばへと三度引っ越したとされる故事の孟母三遷(もうぼさんせん)。
他には、司馬温公が子供の頃に大きな水瓶に落ちた友達を助けるために瓶を割り、父親に叱られるかと思いきや褒められて命の大切さを教えられたとされる故事の司馬温公の瓶割り(しばおんこうのかめわり)など、数々の彫刻から学ぶことがとてもたくさんあり、まさに日暮の門という名がぴったりです!
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地図を見る「唐子遊び」の更に下には儒教の聖賢や中国の故事、逸話を表した22人の人物の彫刻「中国の故事や仙人」があります。これらの22人の人物は、かつて中国の歴史上で活躍した著名人で、当時戦乱の多かった中国を平和に導いた聖賢らとされています。細やかな表情にも注目してみてください。
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地図を見る陽明門は外観の装飾に夢中になりがちですが、門をくぐる際には天井画にも注目してください。狩野探幽氏によって描かれた「昇龍」と「降龍」は国宝に指定されており、実に迫力のある作品です。
昇龍は別名「八方睨みの龍」、降龍は「四方睨みの龍」とも呼ばれています。
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地図を見る陽明門の12本の柱の中で1本だけ逆さ向きに作られた「魔除の逆さ柱」があります。門をくぐってすぐ左の柱をよく見ると、柱の模様であるグリ紋が逆さまになっているのが分かります。
「建物は完成と同時に崩壊が始まる」とされることから、わざと未完成にしているんですね。上述した目貫きの龍も、同じく未完成になっているというわけです。魅力が詰まった陽明門を近くでじっくりと見てみてくださいね。
住所:栃木県日光市山内2301
電話番号:0288-54-0560
営業時間:9:00〜17:00(11月〜3月は9:00〜16:00)
拝観料:1,300円
アクセス:バス停表参道駅から徒歩5分
2020年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/5/5更新)
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