烏帽子かぶり元服の作法で20歳祝う 福岡・飯盛神社で「加冠の儀」
福岡市西区の飯盛神社で12日、武家の元服にならって数え年や満年齢で20歳を迎えた人を祝う「加冠の儀」があった。男性は直垂(ひたたれ)、女性は水干(すいかん)の装束を身に着け、49人が成人の印の烏帽子(えぼし)をかぶせてもらった。13日も行われる。
式は厳粛な雰囲気の中、小笠原流礼法31世の小笠原清忠さんが親代わりの因親(ちなみのおや)を務めて進められた。三献(さんごん)の儀でお神酒を拝受した若者たちは引き締まった表情で、大人としてそれぞれの誓いを立てた。早良区出身で佐世保市の男性公務員(19)は「身が引き締まる思い。成人であることを自覚して生きていきます」と話していた。 (下村佳史)