俳優の飯島直子が、新著「飯島直子 今のための今まで」(世界文化社、1760円)を出版した。美容のこつや更年期の体調不良、両親を亡くして落ち込んだ経験までを率直につづっている。「女性にとって50代はさまざまな変化に直面する時期。私と同じような悩みを抱えている人のヒントになればうれしい」

 56歳を迎えても変わらぬ健康的な美しさの秘密は「よく食べること」。仕事や親の看護などで多忙な時期も、食事だけはおろそかにしなかったという。「最近は納豆を欠かさず食べている。高い化粧品を使うより、お肌に良いかも」と笑う。

 2017年に父を、21年に母を亡くし、しばらくは喪失感で何も手に付かなかった。心配した知人から「外の世界に目を向けた方がいい」とアドバイスを受け、23年に公式インスタグラムを開設。日々の食事などの親しみやすい投稿で、フォロワーは40万人を超える。

 コメント欄には同年代の女性たちからと思われる仕事や育児、介護などの悩み相談が並び、飯島自身が返信コメントを書く。多い日は4時間ほどかかるというが「友達と話している感覚なので、苦にはなりませんね」。

 インスタでの交流を通じて「私たち世代の女性は、皆さん本当に頑張っていると感じた」としみじみ。「時には少し手を抜いて、自分をいたわる時間を持ってほしい」と話した。