男子元服以降に成人の証として、烏帽子を被る習慣がありました。元服の儀式を「烏帽子祝」といい、後見人を「烏帽子親」といいました。
奈良時代以降に被るようになったようですが、烏帽子には種類があり家の格式や身分を表していたようです。推古天皇の時代に聖徳太子は官位を帽子の色で判るようにしたとされています。
髪形や服装の変化により、烏帽子を庶民も被るようになっていきますと、中世期には頭をそのまま晒す露頂を忌むようになると、烏帽子の種類が増えていきます。
①平安鎌倉時代公家の立烏帽子 ②室町時代の立烏帽子 ③室町時代の折烏帽子 ④風折烏帽子 ⑤鎌倉時代の侍烏帽子 ⑥萎烏帽子
使用家
伊勢国、伊賀国周辺の平氏にみられる。北氏、福守氏、村上氏、比企氏、北保氏、島崎氏 など
烏帽子の家紋