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烏帽子紋(えぼしもん)とは?わかりやすく説明

着物の豆知識

烏帽子紋(えぼしもん)

烏帽子紋(えぼしもん)とは?

烏帽子紋は、烏帽子に由来する家紋です。烏帽子紋の烏帽子とは、古代の帽子の一種であります。平安時代において、公家が着用していた円筒状のものを立烏帽子、武家が着用していたちょっと先の折れたものを折烏帽子と言います。これがやがて庶民の間でファッションとして流行していったようです。

烏帽子紋(えぼしもん)の烏帽子の名の由来とは?

烏帽子は、もともと「オ帽子」といい単なる帽子のことを指していました。その後、その形と色がカラスに似ていることから「烏」の字をあて、さらに「ヱ」に訛って「エボシ」となったとされています。

烏帽子紋(えぼしもん)の意味とは?

烏帽子紋(えぼしもん)

そもそも、平安時代に元服した男子が身分に合わせて日常に烏帽子を使用していました。成人の儀である元服は烏帽子祝ともいい、後見人を烏帽子親とも言いました。人生においてめでたいことが起こる前兆を祝福する、瑞祥的な意味を持つ家紋です。
また「神聖な者」を意味する家紋として、希少ではありますが平氏清盛流から出た北氏や平氏支流の福守氏などが烏帽子紋を使用していました。このほか、比企氏、日野氏、村上氏、北保氏、島崎氏などでも使用されました。京都府や三重県、埼玉県などに多く見られます。
烏帽子紋の図柄は、立烏帽子と折烏帽子そのままが描かれており、大将烏帽子、武家烏帽子、立て烏帽子、三位烏帽子などの種類があります。

まとめ

烏帽子紋は、烏帽子に由来する家紋ということでした。烏帽子紋には、人生の前途を祝福する瑞祥的な意味が込められています。このように、家紋の意味を知るのも面白いですね。

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