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“上野樹里が韓国でブレイク”は本当?現地ライターが実情を語る

 来年公開の映画『伊藤さんとお父さん』(タナダユキ監督)で2年ぶりの映画主演となった上野樹里。ここ最近、日本で活動する姿をめっきり見なくなったことから、一部のメディアでは「性格に難があり干された」との憶測も報じられていたようですが、韓国で活躍していることをご存じでしょうか? 彼女の韓国における人気ぶりの実情を、韓国在住の筆者が現地の目線でお届けします。
上野樹里

韓国のハイクオリティ・タブロイド誌『HIGH CUT』のサイトより http://www.highcut.co.kr/ebook/view.php?seq=159&sub_cate=Main&sub=4#ebook_cate

上野樹里の演技力を韓国の人気女優も絶賛

 韓国でも公開された映画『スウィングガールズ』や、リメイク版がつくられるほど絶大な人気を博したドラマ『のだめカンタービレ』などをきっかけに、韓国でも根強い人気を誇る上野樹里。今年8月に公開された恋愛映画『ビューティー・インサイド』で本格的に韓国進出を果たし、あらためて大きく注目を浴びています。 ⇒【写真】はコチラ http://joshi-spa.jp/?attachment_id=377648
ビューティー・インサイド

『ビューティー・インサイド』のHPより http://beautyinside.co.kr/

 この『ビューティー・インサイド』では、目が覚めるたびに違う人間になってしまう男性主人公のウジンが“日本人女性に変身”したシーンを演じ、『ラスト・フレンズ』(2008年、フジテレビ系)での瑠可役を彷彿とさせる姿で強い印象を残しました。ヒロインのハン・ヒョジュも「外国の女優さんで、簡単にお会いできる方ではない」と最も印象に残る相手役に上野樹里を挙げ、彼女の演技力を絶賛しています。  最近は韓国のエンタメ誌やファッション誌にも登場。特に、韓国のハイクオリティ・タブロイド誌『HIGH CUT』(159号)に少年のようなショートヘアで登場した姿(冒頭の写真参照)は、日本でもネットを中心に「かっこよすぎる」「女でも惚れる」と逆輸入的に話題になりました。

韓国で人気の日本の女優たち

 上野樹里と同年代の日本人女優では、蒼井優や宮崎あおい(※)も韓国に多くのファンを持っています。彼女たちに共通しているのが、少女っぽさを残した童顔と自然体でピュアなイメージ、そして、かわいいだけでなく演技力も兼ね備えているところ。そんな要素が韓国でもウケているようです。  韓国で知られている日本の女優としては水原希子もいますが、彼女は主に韓国のファッション誌に登場しており、女優という枠よりは、韓国で絶大な人気を誇るBIGBANGのG-DRAGONとの熱愛説やモデル活動で注目を浴びています。また、藤井美菜は得意の韓国語を生かしてバラエティ番組を中心に活躍中。学歴重視の韓国では、慶應義塾大学卒というプロフィールも人気の一因のようです。
藤井美菜

韓国の男性ファッション誌『MAXIM KOREA』(2015年9月号)の表紙を飾った藤井美菜。最近も「NAVERリアルタイム検索ワード」で1位になるなど高い人気を誇る

 このように、韓国で人気の日本の女優たちは意外と多いのですが、上野樹里が彼女たちと決定的に違うのが、日本での出演作を通して韓国でも安定した人気を得たうえで進出を果たしたこと。日本で言えば、中華圏での活動を経て人気を確立し、映画『冷静と情熱のあいだ』などに出演した香港のケリー・チャンの立ち位置に近いかもしれません。 『冷静と情熱のあいだ』

上野樹里はパジャマ姿を披露する?

 11月にはBIGBANGのT.O.Pと共演するウェブドラマ『シークレット・メッセージ』が日韓(日本ではdTV)で放送されることが決まっています。韓国でもティーザー映像やメイキングなどが連日ニュースで取り上げられ、SNS上で「かわいい」「最高の演技!」「上野樹里、どうしてこんなに綺麗なの」と絶賛されています。
シークレット・メッセージ

dtvの『シークレット・メッセージ』特集サイトより http://pc.video.dmkt-sp.jp/ft/s0005005

 2009年には、芸能人の男女が仮想結婚をする韓国の人気バラエティ番組「私たち結婚しました」に特別出演したこともある上野樹里。今後、彼女が韓国でどれだけ本格的に活動していくのかはわかりませんが、「韓国語を猛勉強中」とも報道されています。「私たち結婚~」にレギュラー出演して多くのファンを獲得した藤井美菜や、韓国で最も知名度の高い藤田小百合のように、韓国語を話せるようになるといっそう活躍の場が広がりそうです。
藤田小百合

韓国でバラエティ・タレントとして活躍する藤田小百合。彼女も過去に『MAXIM KOREA』の表紙を飾っている

 ただ、自宅ロケやすっぴん、パジャマ姿公開など、日本以上に芸能人の素の一面に迫るバラエティ番組が多い韓国。日本では見られない一面を見てみたい気もしますが、外国人女優という神秘的なポジションや役柄のイメージを保つ意味では、プライベートな姿は小出しにしたほうがいいのかもしれません。 ※宮崎あおいの「崎」の正しい表記は「大」は「立」となります。 <TEXT/韓国 京畿道在住・藤田麗子>
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