「井戸茶碗」の中でも「大井戸(おおいど)」は、伝来のものは二十数碗と少なく、中でも「三井戸」と言われるのが、国宝の「喜左衛門井戸」と「加賀井戸」と「細川井戸」ですね。
「大井戸」については謎が多く、何処でどういう目的で造られたのか分らず、未だに破片すら発掘されていません。
そのため、毎年発掘されたとの誤報がもたらされています。おそらく造られたのは北の方だと思います。
その「大井戸」にのみ「井戸の十誓」あるいは「井戸十誓(いどじゅっせい)」があります。
「大井戸」だけなので、「伯庵十誓(はくあんじゅっせい)」あるいは「伯庵十二誓(はくあんじゅうにせい)」よりも知られていません。
その「井戸十誓」には、一井戸形(いどなり)、二枇杷色(びわいろ)、三轆轤目(ろくろめ)、四貫入(かんにゅう・口伝あり)、五梅華皮(かいらぎ)、以上が外側から見たところですね。
残り五つは明日お話し致しましょう。
お付き合い下さり、ご講読ありがとうございました。
ではまた。
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