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2013-11-15

【インテル】i4004登場から42年。

 11月15日といえば七五三を思いつく。ツィッターに、このようなつぶやきが流れていた。

4004

 昭和46年(1971)は、電子計算機史に大きく残る出来事が、世界初のマイクロプロセッサi4004が発売された。ビジコン社の高性能電卓に組み込まれた製品だった。

 新製品を出すたびに電卓用素子を設計し直すのが面倒になり、回路を作り直すより、あとから好みのプログラムを入れ替えればよいに思いつき、できあがったのが、i4004だった。日本での熾烈な電卓戦争のさなかに登場した石で、マイクロプロセッサには日本人の功績が大きい。
 i4004,8080,Z80と聞けば、嶋正利氏。これがなかったら、誰かがマイクロプロセッサの仕組みを思いついても似て非なる製品が登場したと思われる。
 電子立国日本の自叙伝(NHK出版)によれば、似た製品は同じ時期に、業務用の端末機に組み込まれていた記述がある。電子機器を小型化する試みは民生用で生まれ、業務用端末機からか、一般向けの電卓から普及するかの違いだったかもしれない。i4004は制御用にも使えると気づいたインテルはその後マイクロプロセッサ単体を売りに出した。

 それでも、電卓戦争がなければ、一人一台以上のマイコン仕掛けの製品を手にしていたかどうかは未知数で、もしかしたらSF映画の世界の範疇だったとも思われる。

 もう一度日本はあの活気を取り戻し、革新的製品をおくれるようになるためには、先人の功労を尊び、こんなものができればよいの自由な発想ができる人材が増えるような教育が必要だと改めて感じた。